徳善院蕎麦 極意　宿坊の季節料理も味わえる戸隠そばの名店

戸隠神社中社の近くで300年以上続く宿坊が、宿泊者に提供していたそばを気軽に味わってもらうために開いたのが、「徳善院蕎麦 極意」です。

戸隠で最も人気のあるそば店「うずら家」の前に位置する「極意」ですが、そば以外にも季節の宿坊料理が味わえることもあって、休日には行列ができることもある戸隠そばの名店です。

お店の基本データ

夕方は宿坊に宿泊されている方の夕食を準備する関係でしょうか、15:00には閉店されてしまいます。

また開店時間も11:45と比較的遅めで営業時間は短めです。

「極意」のそばを味わいたい方は、営業時間に注意して、お店に行くようにしてください。

お店までの道順

県道36号線（バードライン）を少し外れたところにお店がありますので、車で行くときは注意してください。

長野市街地から戸隠中社方面に走ってくると途中左手側に昭和シェル石油 戸隠SSが見えてきます。

そのまま道なりにしばらく進むと中社の大鳥居が見えてくるのですが、その手前の脇道を入ります。

脇道に入ると「うずら家」が見えてくるのですが、その斜め向いが「極意」になります。

時期によっては「うずら家」の前はたくさんの人であふれかえっていることもありますので、車の方は注意して運転するようにしてください。

駐車場情報

「極意」の駐車場は20台程度の車を停めることができるくらいの広さがあります。

お店に向かって左手側の駐車スペースに空きがないときは、宿坊側（お店の右手側）の駐車スペースを利用するようにしてください。

お店のメニュー

「極意」では季節の宿坊料理が味わえるのが特徴です。

季節の宿坊料理も味わいたい方は、そばとセットになった膳料理から選ばれると良いと思います。

でも天ざるそばなど定番メニューにも小鉢が付いてきて、季節の宿坊料理が少し味わえますので、お好きなメニューを注文してみてください。

そばの評価（総合★★★☆☆）

この日は定番メニューの「海老天ざる蕎麦」をいただきました。

そば（★★★☆☆）

「極意」では、戸隠でも一二を争う極細のそばを提供してもらえます。

極細ということもあって、コシの弱いそばを想像していたのですが、そば自体のコシは強めでしっかりしています。

それを極細にそば切りすることで、のどごしの良いしなやかなそばに仕上がっていると思います。

そばは戸隠そば特有のボッチ盛りで提供されます。

ボッチ盛りでは完全に水切りせずにそばが提供されることから、人によっては水っぽいと感じる方もいらっしゃるようですが、「極意」のそばはそんなことはありません。

瑞々しいさわやかなそばを味わうことが可能です。

そばつゆ（★★★☆☆）

「極意」のそばつゆは、きりっとしていてシャープなそばつゆに仕上がっています。

辛口のそばつゆに分類されると思うのですが、ほんのり甘みも感じるそばつゆで、極細のそばとぴったりだと思います。

かえしは若めで、あまり寝かしていないように感じます。

このそばつゆに極細のそばを浸して食すと、さわやかな味わいが口の中一杯に広がります。

天ぷら（★★★☆☆）

この日（9月上旬）は、えびの他、ゴーヤ、パプリカ、紫いも、スナップえんどう、ピーマン、かぼちゃ、なすの8種の天ぷらを味わうことができました。

春先は山菜、夏は夏野菜、秋はきのこなど季節ごとに異なった食材の天ぷらを楽しむことができます。

「極意」では天つゆは提供されませんが、抹茶塩が付きます。普段は天つゆで天ぷらを食される方も、ここでは抹茶塩で天ぷらを味わってみてください。

サービス（★★☆☆☆）

注文した「海老天ざる蕎麦」には、小鉢が二つ付いていました。

一つはそばの実のもろみとショウガがのせられた豆腐。

もう一つは、ゴマ油が香る切り干し大根でした。

量は少しですが、宿坊料理の一端を味わうことができるありがたいサービスだと思います。

また最初にお茶と一緒にそばかりんとうを提供していただけます。

こういったサービスは申し分なかったのですが、店員さんの接客がやや雑だったように思います。

伺った日は並ばれている方がいなかったため、店内に入って店員さんに人数を告げたところ、たまたまだったかもしれないのですが、一旦外へ出て待つように言われてしまいました。

店員さんのテーブルの準備等の都合もあるのだと思いますが、空席がある以上、やや雑な接客である印象は拭えませんでした。

値段（★★★★☆）

この日注文した「海老天ざる蕎麦」は1,580円でした。

決してお安い価格ではありませんが、戸隠で天ざるを食べると2,000円近くになってしまう店も多い中、天ぷらは8種、小鉢も2つ付くことを考えると、リーズナブルな価格ではないでしょうか。

おみやげ

レジ横にたくさんのおみやげものが並んでいるコーナーがあります。

最初に提供してもらえるそばかりんとうの他、干そばも売られていますので、おみやげに買って帰るのも良いと思います。

なお極意の極細そばは、自宅で茹でるのが困難なため、生そばの持ち帰りはやっていないそうです。