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宿坊に泊まって戸隠を満喫しよう!

 戸隠神社周辺には、「宿坊(しゅくぼう)」と呼ばれる宿泊施設が数多く軒を並べています。

 宿坊では伝統的な精進料理に加え、戸隠そばや信州牛や信州サーモンといった長野ならではの料理を味わうとともに、朝拝などの寺社文化を体験することも可能です。

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戸隠神社 宝光社へ行く前にチェック!地元民が教える見どころ

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長野市街地よりバードライン(県道36号線)を戸隠方面に進んでくると一番最初に見えてくるのが「宝光社(ほうこうしゃ)」です。

宝光社(ほうこうしゃ)のご祭神

宝光社(ほうこうしゃ)のご祭神は「天表春命(あめのうわはるのみこと)」です。

「天表春命」は中社のご祭神である「天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)」の御子神です。

宝光社(ほうこうしゃ)のご神徳(ご利益)

厄除け、家内安全、技芸、安産、縁結びなど、特に女性の願い事にあらたかな功験があると言われてます。

宝光社(ほうこうしゃ)創建の由来

戸隠に関する数々の縁起本を整理・編集した「戸隠山顕光寺流記」に宝光社の創建に関して以下のように記されています。

後冷泉天皇の御世である康平元年(1058年)8月26日、奥院より五十町ほど離れた大木の梢に光を放って輝くものがありました。

人々が不思議に思い集まって、よく見てみたところ、それは「御正体」(神仏習合の考えによって神体である鏡に本地仏の像を示した鏡像のこと)でした。

その時そばにいた12~3歳の女の子がもだえ苦しみ、倒れてしまったので、人々が「どうしたものか」と騒いでいると、女の子はこういいました。

「私は当山三所権現の先駆けで左方に立つ地蔵権現です。本院は女人禁制の結界があり、女人は中に入ることができません。従って本院に行けない女人のために、ここに堂を建てて、私を安置してください。」

その場にいた人々は怪しんで「それが本当なら、ここにいる誰かの袖にお移りください」と言うと、「御正体」はそこにいたお坊さんの袖の中に飛び移りました。

お坊さんが慌てて袖の中を確かめてみると、地蔵菩薩像が入っていました。

そこで人々は女の子の言うことを信じ、すぐに堂を建てて地蔵菩薩像を安置しました。

堂ははじめ「福岡院」と呼ばれ、後に「宝光院」といわれるようになりました。また「御正体」がやってきたところを「伏拝所」というようになりました。

 

その後、本地の地蔵菩薩が垂迹(すいじゃく、仏教が興隆した時代に発生した神仏習合思想の一つで、日本の八百万の神々は、実は様々な仏(菩薩や天部なども含む)が化身として日本の地に現れた権現(ごんげん)であるとする考え)したのが「天表春命」であるとされるようなったそうです。

 

言い伝えでは上記のように「御正体」が飛来して宝光社が創建されたと言われていますが、実際のところは雪深いところにある奥院に対して、もう少し住みやすいところ居住区として作られたのが、宝光社であったようです。

宝光社(ほうこうしゃ)の駐車場

宝光社周辺には無料駐車場と有料駐車場があります。

駐車場情報はこちらの記事にまとめていますので、お車でお越しの方は、ご確認ください。

完全&最新 戸隠神社 宝光社の全駐車場情報 ここなら停められる!
長野市内から戸隠に向かってバードライン(県道506号線)を車で走ってくると、一番最初に見えるのが宝光社(ほうこうしゃ)です。 宝光社(ほうこうしゃ)にも無料駐車場があるのですが、少し分かりにくいところにありますので、左折するポイントを間違わ...

宝光社(ほうこうしゃ)の境内

鳥居

駐車場に車を停めて歩いてくると鳥居が見えてきます。

鳥居から社殿まで193段ある石段や杉の大木が見え、神秘的な雰囲気を感じることができます。

トイレ

鳥居をくぐって左手にトイレがあります。

石段を上った後は参拝者用のトイレがありませんので、参拝前にこちらをご利用ください。

手水舎

鳥居をくぐると右手に手水舎が見えてきますので、最初に手を洗い、口をゆすぐようにしましょう。

本来は神聖な場所に参る前に禊祓(みそぎはらえ)を行うこととされていますが、手水舎で手を洗い、口をゆすぐことによって、一般参拝者向けに簡略に禊祓を行ったことになります。

 

【手水舎での作法】

  1. 柄杓を右手で持ち、左手を洗います。
  2. 左手に柄杓を持ち替えて、右手を洗います。
  3. もう一度柄杓を右手に持ち替えて左手に水を移してから、その水で口をゆすぎます(柄杓は次の人も使用しますので、直接口につけないようにしましょう)。
  4. 手の水を流し、もう一度左手を洗います。
  5. 最後に水を残ったので、柄杓を立てて手を持っていた部分を洗って柄杓を元に戻します。

狛犬

石段の手前に狛犬が置かれています。

宝光社の狛犬は、どことなく愛嬌のある顔つきをしているように思いますので、お越しの際はぜひじっくり見てあげてください。

石段

石段は全部で260段あり、5つに区切られています。

鳥居をくぐってからも3つあり、193段あります。

一気に上るのは大変なので、手すりをしっかり握りながら、休み休み上っていくようにしましょう。

女坂

石段の途中で左手に「女坂」が見えます。

少し遠回りになりますが、足に自信のない人でも、「女坂」を利用して社殿まで行くことができます。

社殿

宝光社の社殿は、戸隠神社五社で最も古く、文久元年(1861年)に創建されたものです。

神仏習合時代の面影を残す寺院建築の様式を取り入れた権現造りで、拝殿周りは宮彫師北村喜代松の彫刻による見事な龍・鳳凰・麒麟・唐獅子牡丹・象の木鼻・十二支などで飾られています。

間口は五間、奥行き七間、屋根は入母屋造、妻入、銅板葺です。

この奥行きの深い構造は、社殿建設では極めて例が少なく貴重な遺構となっています。

授与所

社殿に向かって左手に授与所があります。

お守りやお札、御朱印、おみくじは授与所までお越しください。

御朱印の授与を希望される方は、受付時間が9:00から17:00までとなっていますので、注意が必要です。

また火之御子社には授与所がなく、火之御子社の御朱印は宝光社の授与所か中社の授与所でいただくことになります。火之御子社参拝前に御朱印はいただけませんので、参拝後に御朱印を受けるようにしてください。

 

ただし冬期間は宝光社の授与所も閉鎖されてしまいます。

その場合は、宝光社と火之御子社の御朱印は中社の授与所で受けることができます。

なお授与所は一時的に不在になる場合もありますので、御朱印を受ける場合は、余裕をもって参拝するようにしてください。

神輿(しんよ)

社殿に向かって右手に神輿庫があり、新旧二基の神輿(しんよ)が保管されています。

右の御神輿は文化元年(1804年)に江戸神田の法橋(僧侶に与えられた位階)善慶の指揮の下、奥社、九頭龍社、中社、宝光社に配すべく製作された四基の内、唯一現存する一基です。

江戸時代にはこの御神輿を担いではるばる江戸まで上り、出開帳(本尊などの仏像や寺宝をよそに運んで開帳すること)を催し多くの信者が集まりました。

文化八年には深川八幡宮で開帳が、文化十年には修復が行われた記録が残っています。

明治以降は七年ごとに春に行われる式年大祭でのみ使用されてきましたが、長年の経過により破損個所等が生じたため、平成三年の式年大祭に合わせて左の御神輿が新調されました。

式年大祭では、宝光社のご祭神である「天表春命」が御神輿で中社へお渡りになり、御父神である「天八意思兼命」とご対面され、ご滞在の後、お還りになります。

御神輿を中心とする行列は、神楽装束の神職、氏子の獅子神楽、多くの稚児など、平安絵巻さながら山里に花々が咲いたように繰り広げられます。

戸隠古道 神道(かんみち)

社殿に向かって右手に進み、神輿庫前をそのまま進むと神道(かんみち)の入り口に出ます。

神道は宝光社と火之御子社、中社の三社をつなぐ森の中の道で、神々がここを通って行き来しているのではないかと思わせるような趣のある道です。

途中「御正体」が飛翔したとされる「伏拝所」があります。当時はこの「伏拝所」から奥社が見えたようですが、現在では木が生い茂り、奥社を望むことはできません。

 

神道を歩いて火之御子社(ひのみこしゃ)へ行くなら、こちらの記事も見てください。

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また火之御子社、中社、九頭龍社、奥社の見どころは、こちらの記事を見てください。

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