戸隠神社は冬でも参拝することが可能です。
また紅葉シーズンには観光客でごった返していた戸隠神社ですが、12月にもなれば、観光客は減り、落ち着いて参拝することができます。
雪が降り積もった境内は、荘厳な雰囲気が増して、一層神々しさを感じることができます。
なので冬の戸隠神社はおすすめなのですが、どれくらい雪が積もっていて、どんな靴を履いて出かけたらいいのか、知りたいと考えている方もいらっしゃると思います。
また寒そうだけど、どんな服装で出かけようか、迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで以下では、冬の戸隠神社の様子をご紹介するとともに、服装や靴選びについても、書きたいと思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
冬の戸隠神社参拝時の注意事項
滑らない靴で参拝する
戸隠神社周辺は長野の中でも雪がたくさん降ることで有名です。
特に奥社周辺は、雪が多い年には社殿がほぼ埋まってしまうくらい積雪することもあります。
毎年11月下旬頃から雪が舞い始め、12月中旬以降にまとまった雪が降ると、それが根雪になり翌年のゴールデンウィークあたりまで、雪が残るといった感じです。
でも参道は多くの方が参拝されるため、踏み固められて圧雪されているところがほとんどです。
なので雪が降った直後でない限り、長靴でなくても雪が靴の中に入って困るということは、ありません。
一方で圧雪されたところが夜間の冷え込みで凍結し、ところどころアイスバーンになっています。
従って可能な限りスノーブーツなど、滑りにくい靴を履いて、参拝するようにしてください。
もしスノーブーツなど持っていないようであれば、滑り止め用のスパイクを取り付けるのも良いと思います。
しっかりした防寒着で参拝する
戸隠神社周辺の12月から3月までの最低気温と最高気温の平均は以下のとおりです。
月 | 最高気温 | 最低気温 |
12月 | 2℃ | -7℃ |
1月 | -2℃ | -10℃ |
2月 | 0℃ | -10℃ |
3月 | 4℃ | -7℃ |
戸隠神社周辺は標高1,200mを超えるため、気候的には札幌あたりの気候と似ています。
特に1月は最高気温が氷点下の真冬日となる日が多く、かなり寒くなることを覚悟しておく必要があります。
従ってダウンジャケットや厚手のコートに加え、手袋やマフラーなども着用し、最大限の防寒対策をして、参拝することをおすすめします。
冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)は必須です
長野市街地から戸隠へ続く県道戸隠バードラインなのですが、雪が降ってもすぐに除雪されます。
従って冬季でも安心して戸隠方面に車で行っていただくことができます。
ただし気温が低く、一部道路が凍結してアイスバーンとなっているところもあるため、冬用タイヤの装着は必須です。
また除雪が行き届いているため、ほとんどのところで4WDでなくとも困ることはありません。
しかしながら駐車場など除雪が甘いところでスタックしてしまう恐れもありますので、4WDではない車の場合は、注意が必要です。
スタッドレスタイヤを装着していない場合は、長野市街でレンタカーに乗り換える方法もあります。
長野のレンタカーは、すべてスタッドレスタイヤを装着していますので、乗り換えることによって安心して運転することができます。
長野駅周辺のレンタカー会社については、以下の記事でまとめていますので、参考にしてください。
駐車場に注意が必要
奥社参道入口周辺にある駐車場なのですが、ほとんどが閉鎖されてしまいます。
唯一奥社参拝者用駐車場のみ、使用可能となっていますので、車でお越しの際には、こちらの駐車場に車を停めるようにしてください。
奥社参拝者用駐車場は、シーズン中は有料なのですが、11月下旬から4月中旬までの冬季中は無料で開放されています。
従って時間を気にすることなく、車を停めておくことができます。
なお中社の戸隠観光情報センター裏にある有料駐車場なのですが、毎年11月下旬には営業を終了して、冬季中は無料で開放されています。
中社の西参道入口駐車場が満車の場合は、こちらに停めると便利です。
冬季中は奥社参道入口までバスは行かない
戸隠神社までバスを利用する場合は、注意が必要です。
11月下旬から4月中旬までの冬季中は、バスが中社から先、奥社方面へは行かず、戸隠スキー場へ行ってしまいます。
従って奥社を参拝する場合は、「戸隠中社」バス停で下車後、奥社参道入口まで歩くことになります。
おおよそ2km程度の距離なので、30分もあれば奥社参道入口まで行くことが可能です。
冬季中は除雪された県道脇を歩くことになるのですが、車の走行量も多いので、十分注意しながら歩くようにしてください。
歩くのが嫌な方は、中社大鳥居横に「長野観光自動車」の戸隠営業所がありますので、そこからタクシーを利用するようにしてください。
御朱印は時期によってもらい方が異なる
11月下旬には宝光社授与所は閉鎖されてしまいます。
また奥社授与所も1月初旬の鎮火祭の後、閉鎖されてしまいます。
従って以下のとおり、時期によって御朱印をいただく授与所が異なりますので、注意が必要です。
11月下旬から1月初旬 | 1月初旬から4月中旬 | |
宝光社 | 中社※ | 中社 |
火之御子社 | 中社 | 中社 |
中社 | 中社 | 中社 |
九頭龍社 | 奥社 | 中社 |
奥社 | 奥社 | 中社 |
※12月は土曜、日曜、祝日のみ宝光社授与所が開きます。
詳細はこちらの記事を確認するようにしてください。
冬季中の五社それぞれの様子
宝光社
駐車場は除雪されていますので、冬季中も利用可能です。
ただし集めた雪が積み上がっている場所があり、普段より駐車スペースが狭まっていますので注意が必要です。
境内の積雪量は奥社に比べれば少なめです。
この日(12月下旬)は、二百六十段ある石段の雪はほとんど解けていました。
石段の積雪が多い時は、途中から女坂を利用することも可能です。
冬季中は雪対策のため、社殿の扉は閉められています。
平日だったため、授与所も閉鎖されています(12月は土日祝のみ開きます)。
火之御子社、中社へ通じる神道ですが、冬季中に歩くためには、かんじきやスノーシューが必要です。
石段に雪が積もり、滑りやすくなっていますので、手すりをしっかり握って、ゆっくり降りるようにしてください。
宝光社の見どころはこちらの記事をみてください。
火之御子社
火之御子社前の駐車場は冬季も利用可能です。
ただし除雪した雪が積み上がっている日もありますので、注意して駐車するようにしてください。
手水舎は雪囲いがされており、使用することはできません。
石段の雪は圧雪されており、非常に滑りやすくなっていますので、注意して歩くようにしてください。
風雪を防ぐため、社殿の扉は閉ざされていますが、お賽銭を入れる穴は開いており、参拝は可能です。
参拝者が雪を踏み固めていますので、夫婦杉や西行桜も見ることが可能です。
火之御子社の見どころは、こちらの記事を見てください。
中社
車は西参道入口無料駐車場に停めると便利です。
雪が圧雪されて、でこぼこしているところがありますので、注意して運転するようにしてください。
西参道入口からすぐのところに手水舎があります。
手水舎から社殿に向かって行くと軽く坂道になっているのですが、融雪道路なので、歩きやすくなっています。
境内は多くの人が歩くので、ほとんどのところで圧雪となっています。
風雪を防ぐため、社殿の扉は閉じられていますが、参拝時は開けることができます。
奥にある「さざれ滝」ですが、一部凍結しており、神秘的な雰囲気となっています。
三本杉のほうへ降りていく石段は、冬季中は閉鎖されています。西側にある女坂を利用するようにしてください。
戸隠でもっとも有名なそば店である「うずら家」ですが、行列がありませんでした。
お昼時だったのですが、冬季中の平日なら並ばずに入れるようです。
「うずら家」の詳細はこちらの記事を見てください。
また中社の見どころは、こちらの記事を見てください。
奥社・九頭龍社
奥社・九頭龍社周辺はさらに雪深くなります。
ただ冬季中も多くの方が参拝されますので、参道に降った雪は踏み固められて圧雪となっています。
雪が降った直後でなければ、長靴でなくても雪が靴の中に入るようなことはありません。
ふと目を脇にやると、動物の足跡がありました。
動物の足跡を見つけ、何の動物か、想像するのも雪の楽しみ方の一つです(上記は直線的な足跡なので、キツネでしょうか)。
随神門も雪の中では、赤が際立って見えてきれいです。
雪の中の杉並木も一段と荘厳な感じがします。
さらに行くと坂道となり、その先に石段が続きます。
石段の雪は凍結しており、大変滑りやすくなっています。
参拝時点(12月下旬)では雪が少なかったのです大丈夫でしたが、大雪の直後だと、この先はかんじきやスノーシューが必要になる日もあります。
九頭龍社は雪囲いがされています。
雪囲いの中に入って参拝することが可能です。
今回は雪が少なかったので、奥社も普通に参拝できました。
ただ雪が多い時は屋根と同じ高さまで積もっていますので、雪の坂を降りていって参拝することになります。
奥社の見どころは、こちらの記事を見てください。
上記のように冬でも五社巡りは可能です。
しっかり防寒対策をして、滑らない靴を履いて五社巡りするようにしてください。
また大雪が降った直後などは、かんじきやスノーシューが必要になることもありますので、ご留意ください。
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