紅葉シーズンの土日祝を除いて、車で行ける鏡池(かがみいけ)ですが、もっと鏡池を満喫したいなら、中社(ちゅうしゃ)の無料駐車場に車を停めて、大自然の中を散策しながら鏡池を目指してみてはどうでしょうか。
中社の無料駐車場から片道およそ2.8kmの道のりで、整備された遊歩道を歩きます。
時間は歩くスピードにも寄りますが、速い人なら30分程度で鏡池まで行くことができます。
途中、足神(あしがみ)さんや小鳥ヶ池(こちりがいけ)、硯石(すずりいし)など観光スポットに立ち寄りながら、のんびり鏡池を目指しても一時間もあれば十分鏡池まで行くことが可能です。
もっと戸隠を満喫したいなら、ぜひ鏡池(かがみいけ)までハイキングしてみてください。
鏡池(かがみいけ)まで歩く際の注意事項
鏡池までの道のりは、整備された遊歩道になっています。
また要所には道標も整備されていますので、道に迷うこともありません。
従ってハイキングやトレッキングをほとんどしたことがない人でも安全に鏡池まで歩くことが可能です。
とはいえ、山道を登ったり下ったりしながら鏡池を目指すことになりますので、以下の注意事項を確認の上、ハイキングを楽しむようにしてください。
歩きやすい服装で
中社から鏡池までの道のりは初心者にもおすすめのハイキングコースです。
従って特別な装備は何も必要ありません。
しかしながら山道を登ったり下ったりして鏡池を目指すことになりますので、歩きやすい服装でハイキングを楽しむようにしてください。
靴もハイキングシューズやトレッキングブーツは必要ありませんが、ヒールのある靴など避けるようにしてください。
夏場は水を携帯しましょう
夏場にハイキングするときは、水を携帯するようにしてください。
途中に水分を補給できるところはなく、自販機などもありません。
鏡池まで行くとカフェがあるので、水分を取ることは可能ですが、ペットボトルで水を携帯しておけば安心です。
虫よけを忘れずに
鏡池までの道のりは山道です。
従って夏場はたくさんの虫たちが飛び交っています。
不快な思いをする前に、虫よけを使うようにしてください。
熊鈴があると安心です
鏡池までの道のりは山道です。
近隣では毎年熊の目撃情報もありますので、念のため熊鈴を付けて歩くようにすると安心です。
中社(ちゅうしゃ)の無料駐車場情報
鏡池までハイキングするなら、車は中社(ちゅうしゃ)の無料駐車場に停めておくようにしましょう。
中社周辺には無料駐車場と有料駐車場があります。
詳しくはこちらの記事で確認するようにしてください。
鏡池(かがみいけ)までの道のり
鏡池までの道のりは山道なのですが、山道に出るまでが分かりにくいので、以下を参考にしてください。
中社駐車場から足神(あしがみ)さんまで
中社の無料駐車場に車を停めたら、鳥居を超えて境内に入ってください。
そして先に進み、右手に見える「女坂」を下ります。
そして、坂を下りきったら、右手に進みます。
なお手水舎の向こうにトイレがあります。これから鏡池までトイレはありませんので、こちらをご利用ください。
右手に進み、大鳥居を超えてそのまま横断歩道を渡り、戸隠観光情報センター横を進みます。
戸隠観光情報センターの駐車場を越えると右手に道が見えてきますので、右に曲がります。
右に曲がってしばらく進むと、喫茶ランプが見えてきますので、角を右に曲がります。
右に曲がって、坂道を登りきったところを左に曲がります。
左に曲がって、しばらく道なりに進むと足神さんが見えてきます。
足神(あしがみ)さん
鬼女紅葉の手下、おまんを祀っているのが、足神社です。
地元では親しみを込めて「足神さん」と呼ばれています。
おまんは、鬼女紅葉の下で盗賊強奪などの狼藉を重ねた女傑でした。
平維茂に鬼女紅葉の討伐の命が下り、苦戦するも無事、鬼女紅葉を倒したのですが、その手下のおまんも追われる身になり、この地まで逃れて来ました。
そして、これまでの行いを後悔して、戸隠の住僧である寛明の手で出家したのち、自害したと言われています。
おまんの身長が八尺(242cm)で三十五人力と言われ、一夜にして数十里を歩くほど健脚であったことから、この社を親しみを込めて「足神さん」と呼んでいます。
現在でも足の健康を願う多くの人が訪れています。
足神さんから別当久山家墓所まで
足神さんへの参拝が済んだら、先へ進みます。足神さんの横の道を道なりに登っていきます。
しばらく進むと分岐点に出ますので、左方向へ進みます。
左に曲がってから、しばらく進むと別当久山家墓所(べっとうひさやまけぼしょ)に出ます。
別当久山家墓所(べっとうひさやまけぼしょ)
道なりに進んでくると墓石が並んでいるところに出ますが、これが別当久山家墓所(べっとうひさやまけぼしょ)です。
戸隠神社は明治以前までは神仏習合のお寺で、戸隠顕光寺と呼ばれていました。
その戸隠顕光寺は江戸幕府より千石の石高を与えられ、別当(寺務を統括する僧職)は大名と同じような権力を有していました。
その歴代の別当たちの墓がここと、もう少し進んだところに並んでおり、江戸時代には強大な権力を有していた別当たちの墓を見ることができます。
また足神さんに近い方の墓所には、学問行者(戸隠山を開山した修験者)の霊舎も建てられています。
別当久山家墓所から小鳥ヶ池(ことりがいけ)まで
墓所から道なりにしばらく進むとほどなく、道標が見えてきて、分岐点に出ます。
小鳥ヶ池(ことりがいけ)に立ち寄る場合は、右方向へ進んでください(小鳥ヶ池に立ち寄らないなら直進します)。
小鳥ヶ池(ことりがいけ)
分岐点を右に曲がるとすぐに小鳥ヶ池(ことりがいけ)の湖畔にでます。
もともとは冷たい水を温めて農業用に使うため池なのですが、野鳥が多く生息する地域に作られたことから、たくさんの野鳥が小鳥ヶ池で羽を休めているのを見ることができます。
また池の向こうに戸隠連山を見ることができるビュースポットにもなっています。
小鳥ヶ池の外周には遊歩道が整備されており、周囲を一周することも可能です。
小鳥ヶ池から硯石(すずりいし)まで
鏡池まで行く場合は、東屋(あずまや)の手前の道を少しだけ外周沿いに歩くコースがおすすめです。
少し行くと、小さなお社があり、その先を左に進むと、先ほどの分岐点を直進した道と合流します。
最初の道に合流したら、道なりに先に進みます。
ここから少しの間、上り坂が続きますので、ゆっくり上るようにしてください。
すると硯石(すずりいし)が見えてきます。
硯石(すずりいし)
坂道を登りきったところにある巨石が硯石(すずりいし)です。
平維茂(たいらのこれもち)との戦いに敗れた鬼女紅葉の手下、おまんが逃げる途中にここに立ち寄り、硯石に溜まった水で返り血を洗い流そうとしたとき、水面に映った自らの形相の恐ろしさに驚き、これまで犯してきた罪の重さを自覚したと言われています。
そして、これまでの行いを後悔して、戸隠の住僧である寛明の手で出家したのち、自害したと言われています。
岩の上部に硯(すずり)のようなくぼみがあり、雨がふると水が溜まります。
この日は晴天が続きだったため、水はすべて蒸発していました。
またこの場所は、視界が開けたビューポイントにもなっています。
鬼女紅葉が岩屋にこもったとされている荒倉山を望むことができます。
硯石から鏡池(かがみいけ)まで
硯石から道なりにしばらく進んでいきます。
すると分岐点に出ますので、分岐点を左に曲がります。
左に曲がったあと、しばらく道なりに進みます。
分岐点から1.2kmほど進むと鏡池の大駐車場の横へ出ます。右手にトイレがありますので、ご利用ください。
そして突き当りの車道を右手にしばらく進むと鏡池です。
鏡池(かがみいけ)
鏡池の撮影ポイントなど詳細については、以下の記事を見てください。
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