水芭蕉(ミズバショウ)といえば、群馬県と福島県の県境にある尾瀬沼が有名ですが、ここ戸隠でも水芭蕉の群生を見ることが可能です。
毎年毎年雪解けが進む5月上旬から中旬にかけて、戸隠森林植物園の水芭蕉とリュウキンカが見頃を迎えます。
あたり一面に水芭蕉が咲き乱れるさまは、一見の価値がありますので、春先に戸隠にいらっしゃった際には、ぜひ戸隠森林植物園にお立ち寄りください。
アクセス
水芭蕉は、戸隠神社奥社参道のすぐ脇にある戸隠森林植物園のミズバショウ園、あるいはミズバショウの小径で見ることが可能です。
奥社参道入口からは10分程度、奥社随神門からも10分少々で戸隠森林植物園内のミズバショウ園に行くことが可能です。
また植物園無料駐車場からも15分ほど歩けば、ミズバショウ園に行くことが可能です。
なお戸隠神社奥社参道入口までのマイカーあるいはバスでのアクセスについては、以下の記事を確認してください。
駐車場
戸隠神社奥社参道入口周辺には、有料駐車場と無料駐車場が複数整備されています。
奥社参拝も行うなら、参道入口に近い奥社参拝者用有料駐車場(1回600円)が近くて便利です。
また少し歩くことになりますが、無料駐車場も2ヵ所整備されていますので、こちらもご利用ください。
ただし水芭蕉が見頃を迎える頃には、たくさんの方がお見えになりますので、無料駐車場は満車の場合もあります。
満車の場合は、その他の有料駐車場をご利用ください。
おすすめルート
戸隠に初めていらっしゃった方は、戸隠神社奥社へ参拝した後、随神門から森林植物園のミズバショウ園へ立ち寄るルートがおすすめです。
奥社参拝後、随神門の少し先に右に曲がる道がありますので、右に曲がって森林植物園の方へお進みください。
分岐点には道標が立っています。その道標に従って歩いていけば、迷うこともないかと思います。
水芭蕉の小径は木道になっており、歩きやすくなっています。
ただ所々傷んだ箇所もありますので、注意して歩くようにしてください。
木道の両側でミズバショウやリュウキンカが咲き乱れています。
なお場所によっては、写真のように水たまりに油膜状のものが浮いているのを目にすると思います。
これは、鉄バクテリアの働きによって酸化した鉄さび等が表面に浮いてきたものであり、自然現象の一種で、不法投棄等によるものではありません。
また戸隠神社奥社の見どころは、こちらの記事を参考にしてください。
熊に注意
戸隠森林植物園内には、野生のツキノワグマが生息しています。
クマは水芭蕉も好んで食べるため、この時期は、園内をうろついて、水芭蕉を食しています。
したがって、園内を歩くときは、熊鈴を付けて歩くようにしてください。
本来、クマは臆病な性格なので、聞きなれない音が聞こえてくれば、さっさと逃げてしまいます。クマとの偶然の遭遇を避けるためにも、熊鈴は有効です。
また万が一、クマと鉢合わせになった場合は、決してクマに近づかないようにしてください。
慌てて走り出したりすると熊を興奮させることになり危険ですので、もしクマを見かけたら、ゆっくりした動作で静かにその場を離れるようにしてください。
2019年5月12日にも園内のみどりが池の近くでクマの目撃情報がありましたので、ご留意ください。
なお熊鈴を持ってくるのを忘れた場合は、みどりが池のそばにある八十二森のまなびやで熊鈴の販売も行っていますので、お立ち寄りください。
開花情報
ミズバショウは例年5月上旬から中旬ごろに見ごろを迎えます。
ただその年の気温等によって、開花の状況は異なりますので、お出かけ前には、以下の公益財団法人ながの観光コンベンションビューローが運営する「ながの観光net」上で公表される開花情報を確認してから、お出かけされるのをおすすめします。
シーズン中の開花情報は、毎日更新されていますので、最新の情報を確認してからお出かけください。
八十二森のまなびや
戸隠森林植物園のみどりが池のそばにある「八十二森のまなびや」は、無料で利用できる戸隠の自然に関する情報館です。
戸隠の特徴的な森林を再現したジオラマやマルチビジョンシアターで変化に富んだ戸隠の森の四季を迫力映像で紹介したりしています。
その他、休憩室やきれいなトイレなども整備されていますので、森林植物園内の散策に疲れたら、ここで休憩するといいでしょう。
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